- 写真をNFT化して販売することは可能
- NFT写真の販売方法は4つある
- NFT用の写真撮影には著作権などに注意が必要
NFTはアートだけではなく、自分で撮影した写真をNFT化して販売することが可能です。旅行した際の景色の写真や、ペットの写真など、さまざまな写真をNFT化できます。
本記事では、
- 写真をNFT化する方法
- NFT化した写真を販売する方法
- NFT写真を作成・販売する際のポイント
など、写真をNFT化して販売する方法・ポイントについてまとめています。詳細をご覧ください。
筆者は2017年から暗号資産(仮想通貨)投資を行っており、NFTアートの取引で120ETHの利益を生み出した経験があります。OpenseaやLooksrareをはじめとした複数のNFTマーケットプレイスの利用経験、実際のNFT売買における実体験をもとに本記事を執筆しています。
NFTで写真を販売できるのか
結論から言うと、NFT市場で写真を販売することは可能です。
従来、家や車などの有形のモノには価値が付き、写真やイラストなどのデジタルコンテンツには価値が付きにくいと理解されてきました。デジタルコンテンツが評価されない理由は、コピーや複製が容易であるためです。
しかし、近年ではブロックチェーンという最新技術により、写真やイラストなどのデジタルコンテンツの複製が困難となり、デジタル作品の価値があると認められる流れが来ています。そのため、デジタルコンテンツの1つである「写真」においても、NFT化して販売することが可能です。
最近はスマートフォンに多くの写真を保存できるようになり、好きな写真を簡単にNFTに変換できるため、NFTと写真の相性は抜群だといえます。
NFTで写真を売るメリット
唯一無二の価値が保証される
写真をNFT化することで、その写真が「自分で撮ったもの」であることを証明でき、独自の価値を保証することができます。
これまで、インターネット上にアップロードされた写真はかんたんに複製することができ、「どのデータが本物か」「誰が撮ったのか」を判別することは困難でした。しかし、NFTではブロックチェーン技術を採用し、作品を記録することで、真偽の確認や権利の主張が可能になります。
素人でも収入を得られる
NFTアートとして写真を掲載することで、アマチュアアーティストでも大きく売り上げを伸ばすことができる可能性があります。
これまで素人が写真で収入を得るには、Shutterstockなどのストックフォトサイトに掲載するのが一般的でしたが、単価の低さがネックとなり、断念する人も少なくありませんでした。
一方、大きなリターンが期待できることが、NFTの魅力です。実際に世界を見渡せば、素人でも巨万の富を築いた人がたくさんいます。誰もが儲けられるわけではありませんが、挑戦してみる価値はあるといえます。
ロイヤリティを設定できる
NFT販売では、ロイヤリティを設定できるのも大きなメリットです。
一般的な取引では、作品が販売された後に代金を受け取ります。しかしNFTの場合、作品が転売されるたびにクリエイターはロイヤリティと呼ばれる利益を受け取ることが可能です。そのため、作品の人気が高まれば高まるほど、クリエイターは安定的に利益を獲得することができます。
作品が手元から離れた後も収入を得続けることができる点は、NFTの醍醐味といえます。
無名でも自分のギャラリー・個展を作れる
NFTアートとして写真を投稿した後、仮想空間内にギャラリーを作成し、作品を展示することができます。

「OnCyber」というプラットフォームを使うと、無料でバーチャル空間に個展を開くことができるため、アマチュアカメラマンでもプロ気分を味わうことができます。ページ内に購入ページを添付することで、ギャラリーの宣伝も可能です。
また、ギャラリーのURLをポートフォリオとして使用することで、NFTを利用していない人にも閲覧できるように設計されています。
ギャラリーはNFTクリエイターとしての名刺代わりにもなるため、積極的に活用していきましょう。
販売後もデータや著作権は自分の手元に残る
OpenSeaのようなNFTアート販売サイトでNFTアートを販売した場合でも、トークンに記録される所有者情報だけが変更されます。つまり、写真家がNFTアートを販売した後も、オリジナルの写真データをパソコンに保存しておくことができるということです。
なお、NFTとして撮影された写真の著作権および商業利用の権利の譲渡に関しては、特に指定がない限り、NFT所有者情報 (所有者のウォレットアドレスなど) の変更に伴って、自動的に行われることはありません。
ただし、NFTを購入した人が、例えば「この写真を購入したから勝手に使う」と主張した場合、それを阻止するために相応の対応が必要になることは理解しておきましょう。
NFTで写真を売るデメリット
NFTのアート業界は注目されていますが、特に海外では批判的な意見も少なくありません。
NFTに対する批判的な見解としては、下記のようなものがあります。
- NFTは地球環境に悪影響を及ぼしているのではないか
- NFTの盛り上がりが従来のクリエイター活動の障害になっているのではないか
- 既存のファンを軽んじているのではないか
- 写真のコピーや保存を防止することは不可能
NFTは地球環境に悪影響を及ぼしているのではないか
NFTの大半は、イーサリアムのブロックチェーン上で機能するトークンとして発行されています。イーサリアムのブロックチェーンはビットコインと同様に、コンセンサスアルゴリズムとしてPoS (Proof of Stake) 形式ではなく、PoW (Proof of Work) 形式を採用しています。
そのため、イーサリアムのブロックチェーンで採掘報酬を受け取るためには、採掘者は高性能なコンピュータを使って大量の処理を行う必要があり、この処理によって大量の熱と電力を消費するため、地球温暖化を加速するのではないかということで批判されているようです。
NFTの盛り上がりが従来のクリエイター活動の障害になっているのではないか
近年、仮想通貨のマイニング活動が活発化し、マイナーが採掘を高速化するために大量のGPUを使用しているため、GPUの価格が高騰しています。
しかし、GPUは仮想通貨のマイナーだけでなく、デジタルアートや映像、3D画像などを制作するクリエイターにとっても必要不可欠なものです。このような状況から、近年のNFTブームは、間接的にクリエイターの創作活動を阻害しているという指摘もあります。
既存のファンを軽んじているのではないか
既に強固なファン層を持つフォトグラファーがNFTに移行すると、批判を受ける可能性があります。
ファンは「なぜNFTを始めるのか」「ただの金儲けのためなのか」など、疑問を持つかもしれません。そのため、NFTアートに進出する際はファンと積極的にコミュニケーションをとり、決断を理解してもらうことで信頼を維持することが重要です。
写真のコピーや保存を防止することは不可能
NFTアートについて論じるブログ記事やウェブサイトでは、「NFTアートは唯一無二のデジタルデータだから、コピーは改ざんできない」と誇張されることがあります。しかし、これは完全に正しいとはいえない場合があるので注意が必要です。
NFT自体は唯一無二のデータであっても、NFTに関連付けられた写真やアートなどのデータの唯一性 (同じ写真データが他に存在しないなど) を証明することはできません。
NFTアートとして写真を販売しても、写真の元データはパソコンやカメラなどの機器に残ります。また、OpenseaなどのNFTアート販売サイトに表示された写真データを右クリックしてダウンロードすることで、誰でも写真を保存することが可能です。
仮に写真データがIPFSに保存されていたとしても、状況は変わりません。また、写真を入手した第三者が写真の内容を勝手に加工し、「自分のNFTアート」として販売することも物理的には可能となっています。
このような不正出品を発見した場合、写真家は出品者に写真の削除を求めることができますが、出品者がそれに応じるかどうかは不明ですし、偽造された出品すべてを発見できる保証はありません。
以上のように、NFTアートを展示・販売する前に「NFTアートでできること、できないこと」についてしっかりと理解しておくことが重要です。
NFT化した写真が売れた事例
インドネシア学生の自撮りが起こしたGhozali旋風

インドネシア在住の大学生Ghozali Ghozalo氏は、2017年から2021年までの間毎日自撮りをし、その写真をNFTとしてOpenSeaにて販売しました。このコレクションは2日間で合計1億円以上の売上を達成するほど高値で取引され、世界中で話題となったことは記憶に新しいです。
もともとは卒業式の動画を作るために撮影したものでしたが、SNSで広く拡散され、「ゴザリ」という愛称で、仮想通貨界隈から親しまれるようになりました。
ただの大学生がこれほどの実績を残したことは、「NFTはもはや特別なものではなく、一般人でも参加できるものだということ」を証明した良い例であるといえます。
ZOZOの前澤氏による宇宙からの写真
ZOZO創業者の前澤氏は、宇宙で撮影した地球の写真のNFTを販売しました。このNFTには、前澤氏が撮影した船内の映像や、管制官と機長との交信の映像が含まれています。
宇宙からのNFT発行は世界初ということもあり、大きな話題となった作品です。
いただきますマンの自撮りNFT

いただきますマンは、毎日弁当を食べる動画をYouTubeに2年間投稿し続けていました。2021年1月にそれらの映像をNFTに変換し、NFTマーケットプレイス「OpenSea」で販売したところ、1日も経たずに完売したという出来事がおきました。
SNSのフォロワーからも大きな反響を呼び、海外のコレクターが買い占めるほどに成長しました。YouTubeの投稿を素材にしたNFT販売の事例をつくった先駆者として、国内外から注目を集めた事例です。
ドージコイン (DOGE) のモデルとなった柴犬の写真
仮想通貨ドージコイン(DOGE)のモデルとなった柴犬「かぼすちゃん」の写真が、NFT化され販売された結果、4億7000万円で落札されました。
NFT化の背景としては、かぼすの写真の無断商用利用が相次いだことがあります。販売はオークション形式で行われ、売上はチャリティーとして寄付されました。
広瀬すず氏のNFT写真集

女優の広瀬すずさんもNFT写真集を発売しています。「広瀬すず 10周年記念写真集 レジャー・トレジャー」の発売を記念して、NFT化された「デジタルブロマイド」を数量限定で販売しました。
NFT化することで著作権侵害の懸念を払拭し、デビュー10周年を迎えた広瀬すずへの想いをファン同士で共有できるようにしたということで、大きな注目を集めました。
Where My Vans Go

これらの写真は、スニーカーのVANSをメイン被写体として、3年間にわたりアメリカ各地で撮影されたものです。単なる風景写真ではなく、高所からのアングルが特徴で、風景美と恐怖が混在する不思議な写真となっています。
見る人が「VANSは次にどこへ向かうのだろう」という気持ちになる点も、ファンを次回作に待たせる要因となっているといえます。
ユニークさとストーリーを伝えるコンセプトで写真とNFTの両方の価値を大きく高めた、非常に良い例だといえるでしょう。
1000 Miles Out

美しい風景写真に目を奪われる「1000 Miles Out」というコレクションです。舞台はモーリシャスの島々ですが、フリー素材にありそうなよく見る写真が並びます。
この写真集が人気な理由は、2020年3月にニューヨークを出発した2人の写真家がコロナの影響で帰国できなくなり、10日間の封鎖のはずが半年間モーリシャスに滞在することになった、というストーリーにあります。
滞在の期間に大好きになったモーリシャスの島と人々を愛情を込めて撮影し、この写真集が出来上がりました。
rkrkrk Collection

日本のクリエイターの間で圧倒的な人気を誇る写真NFTが「rkrkrk Collection」です。日本の風景や観光地、何気ない日常の風景を撮影した写真をNFTとして販売しています。
日本の風景なので、観たことがある風景が多くなっています。しかし、RKの写真の画角や色使いは非常にエモーショナルで、ついつい写真の世界観に引き込まれてしまう作品となっています。
NFT写真の作成方法
NFT写真の作成・販売手順は以下の通りです。
- 国内仮想通貨取引所でイーサリアムを購入する
- Metamaskにイーサリアムを送金する
- Openseaに登録する
- 撮影した写真をNFT化する
- NFT化した写真を出品する
仮想通貨を持っていない方は、まず国内の仮想通貨取引所でイーサリアムを購入してください。
既に仮想通貨取引所のアカウントを持っている方はそちらを利用して大丈夫ですが、まだアカウントを持っていない方はFTX Japanという仮想通貨取引所がおすすめです。出金手数料が無料なので、買ったイーサリアムのほとんどをMetamaskに出金できます。
国内仮想通貨取引所で購入したイーサリアムをMetamaskのウォレットアドレスに送金します。
Metamaskのウォレットを作成していない方は、Metamaskの拡張機能をインストールしてウォレットを作成してください。

Metamaskのウォレットアドレス宛に購入したイーサリアムを出金してください。FTX Japanを利用している場合は以下の記事を参考にしてください。
送金するイーサリアムはNFTを出品する際のガス代として使用します。0.3ETH程度送金しておけば十分です。
Openseaの公式ページを開き、Metamaskと接続します。

右上の人型のマークをクリック。

ウォレット接続画面に移るので、「Metamask」を選択してください。

Opensea右上の「作成」をクリックしてください。

Metamaskが起動し、署名の確認を求められます。「署名」をクリックしてください。

撮影した写真ファイルをアップロードします。

画面を下にスクロールし、「作成」をクリックしてください。

最後に「私はロボットではありません」にチェックを付けると写真のNFT化が完了します。

NFT化した写真を売る手段としては以下の4つの方法があります。
- 固定価格販売
- オークション形式
- ダッチオークション形式
- プライベート販売
販売したい形式を選択して販売を行いましょう。それぞれの販売形式の詳細については「NFT写真の販売・出品方法」を参照ください。
NFT写真の販売・出品方法
NFT化した写真の出品形式は以下の4種類存在します。
- 固定価格販売
- オークション形式
- ダッチオークション形式
- プライベート販売
NFT化した写真の詳細ページから「販売」をクリックして販売設定画面へ進みましょう。

固定価格販売

固定価格販売は、自分が設定した価格でNFT写真を販売する方法です。
出品詳細画面から「固定価格」を選択し、価格、期間を入力したら「リスティングの掲載を完了」をクリックすることで出品が完了します。
オークション形式

オークション形式は、最初に設定した価格から徐々に入札が入り、最も高い金額を入札した人がNFT写真を購入できるという販売形式です。
オークション形式で販売するには「時間指定オークション」を選択し、開始価格と期間を入力して「リスティングの掲載を完了」をクリックしてください。
最低価格を含めるにチェックを付けると設定した最低金額を下回る入札を無効にできるため、「どうしてもこの価格より高値で売りたいという金額」が決まっている人は設定しておきましょう。
ダッチオークション形式
ダッチオークション形式では、時間経過とともに徐々に価格が下がっていきます。
10万円から1万円までのダッチオークションの場合、時間経過とともに1万円まで価格が下がっていきますが、どうしてもその作品を購入したい人は10万円の価格が設定されている時点で入札することで、すぐに落札をすることが可能です。
通常のオークション形式ではより高額な入札が入るとオークション期間が延長されていきますが、ダッチオークションでは販売が完了するまでの時間が短いのが特徴となります。

ダッチオークション形式で販売する場合、「時間指定オークション」を選択し、方式のエリアを「Sell with declining price」に変更してください。開始価格から終了価格までの価格を、指定した期間内で徐々に価格が下がっていきます。
プライベート販売
プライベート販売では、購入できる人をウォレットアドレスで指定することができます。

プライベート販売を行う際は、固定価格販売の詳細設定から「特定の購入者向けに予約」にチェックをつけ、購入者のウォレットアドレスを入力してください。
NFT用に写真を撮影する際のポイント
トレンドを意識する
NFTは非常に変化が激しく、常にトレンドも変わっていきます。トレンドを先取りした作品は、爆発的な売り上げを記録してきました。
例えば、インドネシアの学生Ghozali Ghozalo氏が自撮り写真をNFT化して大きな反響を得たことをきっかけに、日本ではいただきますマンが同じような自撮り写真をNFTとして販売し、大きな売上を達成しました。
NFTのトレンドをつかむには、「NFT市場で何が売れているかをチェックする」「海外の動向をチェックする」ことが重要であることが分かります。
コンセプトを明確にする
NFT写真を販売して売上を伸ばしたいのであれば、コンセプトを統一することが必要です。自分だけの世界観を作ることで、ファンを獲得しやすくなります。
例えば、InstagramやYouTubeにおいて、それぞれの投稿内容が面白くてもコンセプトがバラバラだとフォロワーは増えませんが、ファッションやグルメなど、コンセプトが統一されていれば、そのジャンルに興味がある人がファンになってくれます。
NFTも同じです。独自の世界観を構築することで多くの人の目に留まり、売上につながりやすくなります。
著作権には注意
NFTの写真を撮影する場合、肖像権や著作権に注意する必要があります。人物やキャラクターが写っている写真を販売する際には許可が必要な場合があるからです。また、建築物の一部も著作物に該当する場合がありますので、注意してください。
許諾を得るのが面倒な場合は、背景にも気を配り、後々トラブルにならないように撮影を行いましょう。
また、フォトコンテストなど、過去に応募した作品を利用する場合は著作権の確認が必要です。まれに、応募要項に「著作権は主催者に帰属する」と記載されている場合があります。気になる場合は、該当コンテストの主催者に確認しましょう。
NFT写真を出品する際のポイント
マーケットプレイス選定を行う
NFTを出品する場合は、NFTマーケットプレイス選びが重要なポイントになります。
NFTマーケットプレイスを選ぶ際にチェックする点は次のとおりです。
- 運営会社の信頼性
- プラットフォーム利用者数
- 写真をNFT化してもよいか
- 出品審査があるか
- 購入に利用できる通貨の種類
- 出品手数料はいくらか
NFTマーケットプレイスを選ぶ際には、手数料やマーケットの大きさなど、全体的な条件で比較検討しましょう。大きなマーケットで販売すれば、手数料が多少高くても、売上が大きくなる可能性があります。
ブランド力がある方は審査制プラットフォームを検討
出品時に審査やスクリーニングを行わないNFTマーケットプレイスには、非常に多くの作品が出品されるため、自分の作品が埋もれてしまう可能性があります。
そのため、既に自分の作品でブランド力がある程度確立されている場合には、あえて出品審査があるマーケットプレイスで販売してみることも1つの手です。
審査に通るとブランド力が高まることにもつながるため、他のマーケットプレイスでも強気な価格設定ができるようになります。
商品説明を丁寧に作成する
作品を販売する場合、効果的なタイトルと商品説明を作成することが重要です。これは、潜在的な買い手の注意を引き、作品に興味を持ってもらうことにつながります。
NFTのユーザーの多くは外国人ですので、タイトルや説明文を英語にするなど工夫すると、より多くの方の目に止まるようになるはずです。
商標利用を許可する
NFTマーケットプレイスに写真を掲載する際に「商用利用を許可する」ボックスをチェックすると、商用利用できるコンテンツを求めているユーザーにもささるため、写真が売れやすくなる傾向があります。
商業利用を許可した場合、クレジット表示や広告目的で写真に名前を表示することも可能なので、検討してみてください。
NFT写真が売れない際に意識するポイント
マーケティング用のSNSアカウントを作成する
NFTを見てもらい購入してもらいたいのであれば、作品投稿用のSNSアカウント (TwitterやInstagramなど) を作成することが重要です。実際にInstagramを使ってNFTを紹介することで、知名度やファンを獲得している著名アーティストも大勢います。
まずは自分のソーシャルメディアのアカウントを作り、定期的に作品を投稿することから始めてみてください。そうすることで、徐々に作品のファンを増やし、注目してもらうことができます。
Giveaway企画などで認知度向上を目指す
TwitterではNFTのGiveaway企画というプレゼント企画が流行しています。RTで拡散してもらうことで抽選を行い、当選者にNFTをプレゼントするというものです。
上記のツイートのように、Giveaway企画は非常に拡散力が高く、認知度を獲得するために効果的な施策となっています。時期やタイミングによっても拡散力は異なりますが、試してみる価値はあるでしょう。
最初から高額な値段設定をしない
認知度が上がれば、NFT作品の出品を順次開始していきましょう。プレゼント企画中に販売しても、企画終了後に販売してもどちらでも大丈夫です。
ただし、最初は少ない作品数から始めるのがおすすめです。NFT作品は口コミで認知が増えていくため、まず1つ買ってもらえなければなかなか次の作品が売れません。「クオリティの高い作品がお手頃な価格で買える」と感じてもらえると、作品の売れ行きは徐々に良くなっていくでしょう。

NFT写真を売るのにおすすめなマーケットプレイス
OpenSea (オープンシー)

OpenSeaは、世界最大級のNFTマーケットプレイスで、ジャンルや出品数も豊富です。
サイトはシンプルで使いやすく日本語にも対応しているので、出品や購入がしやすいのが特徴となっています。
NFTの出品にはガス代と手数料が必要ですが、2回目以降はガス代のみで出品できるため、NFTの出品をメインに利用したい方にはコストを抑えることができます。
Rarible (ラリブル)

NFTのマーケットプレイスとしてはOpenSeaが有名ですが、Raribleも豊富な機能で注目され始めているNFTのマーケットプレイスです。
Raribleでは、次のようにさまざまなコンテンツが取引されています。
- デジタルアート
- コレクション
- 音楽・動画
- ドメイン名
- メタバースの土地
Raribleには、オークション、2次販売のロイヤリティ設定、メッセンジャー、ユーザーごとに切り替わるフィードなどの機能があり、よりユーザーフレンドリーな環境を実現しています。
特にロイヤリティの設定では、2次販売のロイヤリティをユーザーが自由に決めることができ、クリエイターフレンドリーなマーケットプレイスとなっています。
Adam byGMO (アダム)

一般的にNFT市場ではイーサリアムなどの仮想通貨で取引されることが多いですが、Adam byGMOでは、銀行振込やクレジットカード、日本円での取引が可能となっており、高額なガス代を節約することができるのです。
また、保有者専用に設定されたNFTを購入すれば、その作品を購入した人だけが見ることのできるコンテンツを楽しむことができます。例えば、イラストのNFTの場合、圧縮前のオリジナルサイズがホルダー専用コンテンツとして設定されていることが多いようです。
現在はβ版がリリースされている状態で一部のクリエイターしか出品できませんが、将来的には一般のクリエイターも参加できるようになる可能性はあるでしょう。
Coincheck NFT (コインチェック NFT)

Coincheck NFTは、日本初のNFTマーケットプレイスです。仮想通貨取引所であるCoincheckが運営しています。Coincheckの口座保有者は、開始手続きやガス代なしでNFTを出品・購入することができます。
仮想通貨取引でCoincheckを利用している方はぜひ利用してみてください。